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【あいうえお編】

「…太一」
「何?いるかさん。まだ熱っぽいんだから寝てなきゃだめだよー」
「これなんだ?」
「『スイミー』、絵本だよ。おはなしと、分かりやすいように挿絵がついてるの」
「じゃあ、この絵の上に書いてある…なんだこのへんなのは。文字にしては、なんというか、」
「そっか、いるかさんの時代にはまだひらがな無いものね」
「?」
「これは、漢字を崩して書きやすくしたものなんだ。 例えば、阿がこう崩れて…ア。これがカタカナ。で、あ。これがひらがな」
「はぁ…」
「いるかさんの字は達筆すぎて僕読めないけど、 漢字もやっぱり違うんだろうな。まぁ話し言葉が通じるだけマシか、博士様様だね」
「…このひらがなとかたかなは、どんな意味なんだ?」
「意味。意味ねぇ、んー、そもそも文字には表意文字と表音文字があってね…」



*****

元々勉強だいすきいるかさん。ていうかそれしかできない。

以降日本語の成立、日本語文法、語法の変化、 それらを説明するのに必要な予備知識に関する講義を入鹿が納得するまで連続30時間やります。

「よし、大体わかっ…た…」バタン。
「うわあああいるかさんっ?!」

いるかさんが倒れて慌てる太一が好き(何)
太一+いるかさんというより太一→→→→→←←いるかさんすぎて不憫だ。だがそれがいい。




2010/02/18